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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻6号

2004年06月発行

文献概要

特集 第57回日本臨床眼科学会講演集 (4) 原著

鈍的眼外傷により虹彩喪失および輪部近傍に180°程度の強膜裂創を生じた症例

著者: 柏野緑1 加茂雅朗1 戒田真由美1 猪尾芳弘2 本山貴也3 白木邦彦3

所属機関: 1大阪市立北市民病院眼科 2永山病院眼科 3大阪市立大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1005 - P.1008

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 80歳女性が転倒して左眼を打撲した。過去に高度近視があり,白内障手術後に無水晶眼になっていた。2日後に受診時の左眼視力はゼロであった。強い前房出血があった。受傷5日後の硝子体手術で,上方の輪部に180°に及ぶ強膜裂創があり,虹彩はなく,受傷時に脱出したと推定された。2か月後の左眼視力は0.06であった。無水晶体眼であったことが網膜剝離を生じなかった原因であると推定された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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