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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻6号

2004年06月発行

特集 第57回日本臨床眼科学会講演集 (4)

原著

内斜視による弱視治療中に脳腫瘍が発見された1歳女児の1例

著者: 天野喜仁1 山田英機2 都築欣一1

所属機関: 1あいち小児保健医療総合センター眼科 2豊川市民病院眼科

ページ範囲:P.1009 - P.1010

文献概要

 1歳女児が1か月前からの眼位異常で受診した。右眼優位の内斜視があり,左眼固視が不良であった。外転制限はなく,他の神経症状もなかった。斜視弱視として治療を行ったが効果は乏しかった。4か月後に左眼乳頭が蒼白化し,視覚誘発電位検査(VEP)で左眼視神経障害が疑われ,CT検査で頭蓋咽頭腫が発見された。手術を行い,2歳6か月の現在,経過は良好である。脳腫瘍が斜視として初発することがあることを示す症例である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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