icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻6号

2004年06月発行

特集 第57回日本臨床眼科学会講演集 (4)

原著

遠視LASIK後のIOL度数予測を行った1例

著者: 神崎麻美子1 名和良晃1 桝田浩三1 石橋秀俊1 上田哲生1 原嘉昭1

所属機関: 1奈良県立医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1015 - P.1017

文献概要

 67歳女性の左眼白内障に対して手術を計画した。幼児期から約10.5Dの遠視があり,21か月前にLASIKが行われ,約5Dの矯正効果が得られていた。手術直前には+9Dの遠視があった。眼内レンズの度数決定に3つの方法を検討した。Clinical history法を利用して求めた角膜屈折値を使ってSRK/T式で計算する方法,LASIKが行われている角膜をOrbscan(R)で測定して得られる角膜前後面像を利用し光線追跡法で求める方法,同じく角膜前後面像を利用しSRK/T式で求める方法である。以上のうち,clinical history法が適当であると判断し手術を行った。術後6か月の時点で等価球面度数-1.25Dに相当する矯正で0.8の視力が得られた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら