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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻6号

2004年06月発行

文献概要

特集 第57回日本臨床眼科学会講演集 (4) 原著

固定内斜視,強度近視および白内障を合併した神経線維腫症1型の1例

著者: 松浦豊明1 森岡藤光1 川崎健輔1 太田丈生1 原嘉昭1

所属機関: 1奈良県立医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1043 - P.1045

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 35歳男性が視力低下で受診した。顔面に神経線維腫が多発し,全身皮膚にcafé-au-lait斑があることから,神経線維腫症1型と診断されている。家族内に問題はない。矯正視力は右0.01,左指数弁であった。眼軸長は右32.2mm,左33mmで,右眼には-11Dの近視があった。左眼には固定内斜視があり,患者の成長に伴って進行したという。右眼に白内障手術を行い0.2の矯正視力を得た。左眼には垂直筋の前後転術を行い眼位が改善した。神経線維腫症1型に固定内斜視が合併することは稀であるが,眼窩内に神経線維腫があったことが原因であると推定した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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