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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻6号

2004年06月発行

文献概要

特集 第57回日本臨床眼科学会講演集 (4) 原著

活動期未熟児網膜症の両眼に閉塞隅角緑内障をきたした1例

著者: 立脇祐子1 渡邊浩子1 斎藤総一郎1 服部昌子2 高岡明彦2 植木麻理2 池田恒彦2

所属機関: 1高槻病院眼科 2大阪医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1047 - P.1049

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 男児が在胎27週,体重1,038gで出生した。両眼の未熟児網膜症に対し,生後6~8週後に半導体レーザーによる汎網膜光凝固が行われた。その後水晶体後面の周辺に輪状の増殖膜が生じ,生後6か月に両眼に閉塞隅角緑内障が発症した。両眼に経毛様体扁平部水晶体切除術を行い,眼圧は正常化した。本症例の緑内障は,水晶体後面の増殖膜収縮で水晶体が前方に偏位したことと,前後房間の交通が増殖膜で遮断されて悪性緑内障が起こったことで発症した可能性がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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