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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻6号

2004年06月発行

文献概要

臨床報告

眼内レンズ挿入術後急性眼内炎に対する治療成績

著者: 田中志代1 島田由布1 落合優子1 落合春幸1 山中弘光1

所属機関: 1新長田眼科

ページ範囲:P.1077 - P.1080

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 眼内レンズ挿入術後に発症した急性眼内炎6例6眼に手術を行い,その成績を検討した。白内障手術から眼内炎が発症するまでの期間は2~7日で,全例で眼内炎と診断されてから6時間以内に手術を行った。全6眼で眼内レンズを摘出し,5眼には硝子体手術を行った。手術中の灌流液には抗生物質を添加しなかった。眼内炎手術直前の視力は5眼が手動弁であり,最終視力は5眼が1.0以上であった。培養で起因菌が2例で同定された。炎症の再燃は皆無であった。眼内レンズ挿入術後に発症した急性眼内炎に対して,早期の硝子体手術が有効であると結論される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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