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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻6号

2004年06月発行

臨床報告

鼻涙管閉塞に留置したheparin-coated polyurethane stentとシリコーンチューブの表面形状の比較

著者: 伊集院信夫1 名和良晃2 牧野弘之1 石橋秀俊2 北野保子1 新井麻美子1 原嘉昭2

所属機関: 1星ヶ丘厚生年金病院眼科 2奈良県立医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1081 - P.1084

文献概要

 目的:成人鼻涙管閉塞に対して2種類の管(stent)を留置し,その表面形状を比較すること。対象と方法:50歳代の女性6例に涙道チューブ留置術を行った。3例にはヘパリンで表面処理をしたポリウレタン管,他の3例にはシリコーン管を使用した。1か月後に抜去し,その表面形状を走査電子顕微鏡で検索した。結果:全6例で流涙と眼脂が改善し,2群間で臨床所見に差がなかった。走査電子顕微鏡では,ヘパリンで表面処理をしたポリウレタン管のほうが表面が平滑であった。結論:ヘパリンで表面処理をしたポリウレタン管のほうがバイオフィルムの付着が少なく,留置後の症状改善や肉芽形成が少ないなどの可能性がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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