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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻6号

2004年06月発行

文献概要

臨床報告

摘出黄斑前膜に類上皮細胞肉芽腫が検出された増殖サルコイド網膜症の1例

著者: 吉田和秀1 井上真1 安藤靖恭1 木村肇二郎2 小口芳久1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部眼科学教室 2木村眼科クリニック

ページ範囲:P.1085 - P.1089

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 64歳男性が3年前に左眼の霧視を自覚し,ぶどう膜炎として点眼治療を続けていた。視力がさらに低下し,当科を受診した。矯正視力は右1.2,左手動弁であり,両眼に虹彩炎と周辺虹彩前癒着があった。左眼に硝子体混濁を認めた。全身検査所見からサルコイドーシスと診断した。左眼に白内障と硝子体手術を行った。採取した黄斑前膜の病理組織学的検索で,類上皮細胞肉芽腫を伴う線維血管膜が同定された。類上皮細胞肉芽腫があることで,増殖サルコイド網膜症の診断を確定することができた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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