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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻6号

2004年06月発行

文献概要

臨床報告

塩酸ブナゾシン点眼が健常者の網膜と脈絡膜循環に及ぼす影響

著者: 高橋淳士1 長岡泰司1 佐藤栄一1 横田陽匡1 菅原亮一1 吉田晃敏1

所属機関: 1旭川医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1091 - P.1095

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 塩酸ブナゾシン点眼が網膜と脈絡膜血流に及ぼす影響を検索した。被検者は健康な男性篤志者15名で,年齢は19~30歳,平均22歳である。片眼に0.01%塩酸ブナゾシン,他眼に生理食塩水を点眼した。血流測定にはレーザードップラ眼底血流計とLangham OBF tonometerを用いた。点眼前,点眼90分後,1日2回の点眼をした14日目に,血圧脈拍,眼圧,網膜動脈径,網膜動脈速度,網膜動脈血流量,拍動性眼血流量を測定した。点眼前に比べ,14日目には塩酸ブナゾシン点眼群で眼圧が有意に低下し,網膜動脈速度,網膜動脈血流量が有意に増加した(p<0.05)。拍動性眼血流量に変化はなかった。塩酸ブナゾシン点眼で網膜血流が増加する可能性がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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