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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻7号

2004年07月発行

文献概要

連載 他科との連携

脳神経外科との連携

著者: 宮本武1

所属機関: 1和歌山県立医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1150 - P.1151

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 眼科を受診される患者さんは,当然のことですが主に視力障害の訴えで来院されます。白内障や緑内障など眼科疾患単独のことが多いのですが,糖尿病や高血圧,腎障害など全身的疾患の治療中の患者さんも多く含まれます。そのなかでも,患者さんの数としては,さほど多くはありませんが,脳神経系の疾患もかなりの関連性があることはみなさんもご存じのとおりです。そもそも眼球には視神経が網膜につながり,動眼神経,滑車神経,外転神経が外眼筋に分布し,三叉神経が知覚をつかさどり,眼瞼には顔面神経が分布しています。12の脳神経のうち,まさに半数の6つの脳神経がかかわっています。そのため,とくに脳神経外科の先生との連携は非常に大切であると考えています。

 和歌山県立医科大学の眼科外来は,隣になんとその脳神経外科が位置しています。位置しているだけでは何の意味もないのですが,脳神経外科の先生はすごく親切な先生が多く,緊急の患者さんになればなるほど診察を快諾してくれます。眼科を受診された患者さんで脳腫瘍などが発見され,脳神経外科で加療していただくケースも多々あります。このようなケースを2例ほどお示しいたします。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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