icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻7号

2004年07月発行

特集 第57回日本臨床眼科学会講演集 (5)

原著

ガルフチップとアスリートチップの比較

著者: 川野晃嗣1

所属機関: 1川野眼科

ページ範囲:P.1153 - P.1157

文献概要

 白内障手術で使用する以下の3種類の灌流吸引チップを実験的に比較し,エピヌクレウスの吸引効率を評価した。ガルフチップは直径0.4mmの円形吸引孔を持ち,内径0.3mmで長さは35mmである。アスリートチップは0.2×0.5mmの長円形吸引孔を持ち,内径0.5mmで長さは47mmである。従来のチップは直径0.3mmの円形吸引孔を持ち,内径0.6mmで長さは35mmである。毎分灌流量はアスリートチップと従来のチップ間には差がなく,ガルフチップが有意に多かった(p<0.01)。毎分吸引量はガルフチップと従来のチップよりもアスリートチップが有意に多かった(p<0.01)。模擬前房での定常状態圧力値は,三者とも同じ程度に小さく低下した。吸引孔が最も大きく前房安定性を阻害しないガルフチップがエピヌクレウスの吸引に最も適していると結論される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら