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特集 第57回日本臨床眼科学会講演集 (5)
原著
文献概要
白内障手術で使用する以下の3種類の灌流吸引チップを実験的に比較し,エピヌクレウスの吸引効率を評価した。ガルフチップは直径0.4mmの円形吸引孔を持ち,内径0.3mmで長さは35mmである。アスリートチップは0.2×0.5mmの長円形吸引孔を持ち,内径0.5mmで長さは47mmである。従来のチップは直径0.3mmの円形吸引孔を持ち,内径0.6mmで長さは35mmである。毎分灌流量はアスリートチップと従来のチップ間には差がなく,ガルフチップが有意に多かった(p<0.01)。毎分吸引量はガルフチップと従来のチップよりもアスリートチップが有意に多かった(p<0.01)。模擬前房での定常状態圧力値は,三者とも同じ程度に小さく低下した。吸引孔が最も大きく前房安定性を阻害しないガルフチップがエピヌクレウスの吸引に最も適していると結論される。
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