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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻7号

2004年07月発行

文献概要

特集 第57回日本臨床眼科学会講演集 (5) 原著

超音波パルスモードでの創口温度に関与する因子と創口熱傷抑制に効果的な設定値の検討

著者: 石田佳子1 西原仁1 谷口重雄1 中尾宗央2 小田英夫2 神田英典2 松田秀幸3

所属機関: 1昭和大学藤が丘病院眼科 2ニデック技術部 3ニデック販売

ページ範囲:P.1159 - P.1163

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 目的:頻回パルスモードでの水晶体乳化吸引術で,創口熱傷の抑制に有効な条件の設定。方法:豚眼の前房内で超音波を1分間発振し,創口付近のチップの最高温度を測定し,創口熱傷の程度を推定した。設定値は超音波出力60%,発振頻度は毎秒10~90回,超音波作動時間(デューティー)は18~100%(連続発振),吸引流量は0とした。結果:温度は超音波作動時間が上がるほど高くなり,発振頻度には関係しなかった。創口熱傷は温度が45℃以上で生じた。超音波作動時間が73%以下であると45℃には達しないか,または45℃に達するまで30秒以上を要した。結論:超音波作動時間を73%以下に設定すると,創口熱傷を抑制しやすい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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