icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻7号

2004年07月発行

特集 第57回日本臨床眼科学会講演集 (5)

原著

緑内障患者の両眼開放視野における累加

著者: 山川弥生1 庄司信行12 河合裕美1 筒井健太1 清水公也1

所属機関: 1北里大学病院眼科 2北里大学医療衛生学部視覚機能療法学

ページ範囲:P.1193 - P.1198

文献概要

 緑内障の両眼開放視野で累加が成立する条件を検索した。中心10°以内に視野障害があり,矯正視力が1.0以上の緑内障患者32名を対象とした。ハンフリー視野計10-2で,右眼,左眼,両眼開放それぞれにつき全点閾値を測定した。両眼開放時に重なる左右眼の各測定点の閾値を良好値と不良値とに分けた。良好値で予測した両眼視野は,両眼開放で測定した閾値と有意に相関した。不良値を5dB刻みで分け,それぞれの群で良好値と両眼開放視野の閾値を比較した。不良値が21dB以上のとき累加が生じた。左右差が4dB以内のとき,同様に累加が生じた。以上,緑内障の両眼開放視野で累加は特定の条件があるときに成立する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら