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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻7号

2004年07月発行

文献概要

特集 第57回日本臨床眼科学会講演集 (5) 原著

ぶどう膜炎に対する硝子体手術成績

著者: 長澤利彦1 内藤毅1 四宮加容1 塩田洋1

所属機関: 1徳島大学医学部視覚病態学分野

ページ範囲:P.1209 - P.1212

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 過去40か月間に硝子体手術を行った非感染性ぶどう膜炎13症例17眼を回顧的に検索した。推定または確定した原因疾患は,サルコイドーシス6眼,トキソプラズマ症3眼,Vogt-小柳-原田病1眼,ベーチェット病1眼,原因不明6眼であるが,疑いを含んでいる。硝子体手術の適応になった状態は,囊胞様黄斑浮腫9眼,硝子体混濁3眼,新生血管黄斑症3眼,硝子体出血1眼,増殖性硝子体網膜症1眼であった。術後最高視力は13眼(76%)で改善し,術後最終視力は10眼(59%)で改善した。内科的療法が奏効しないぶどう膜炎に硝子体手術は有効であり,術後の消炎管理が重要であると結論される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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