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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻7号

2004年07月発行

文献概要

特集 第57回日本臨床眼科学会講演集 (5) 原著

乳頭周囲ぶどう腫の光干渉断層計像

著者: 鈴木由美1 川瀬英理子1 仁科幸子1 東範行1

所属機関: 1国立成育医療センター眼科

ページ範囲:P.1241 - P.1243

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 乳頭周囲ぶどう腫6眼6症例を検索した。年齢は6~18歳で,視力は0.04から1.5の範囲にあった。眼軸長は23~25mmで,乳頭陥凹の深さは2~4mmであった。光干渉断層計(OCT)では,全例で陥凹内に薄い感覚網膜があり,層構造の乱れがあった。網膜色素上皮には部分的な欠損ないし肥厚があった。従来の病理報告では,陥凹内の網膜は,朝顔症候群では肥厚し,乳頭コロボーマでは非薄であるとされている。今回のOCT所見は,乳頭周囲ぶどう腫が朝顔症候群よりもコロボーマに近いことを示している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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