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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻7号

2004年07月発行

特集 第57回日本臨床眼科学会講演集 (5)

原著

Punctate inner choroidopathyの1例

著者: 武末佳子1 向野利寛1 志賀宗佑2

所属機関: 1福岡大学筑紫病院眼科 2志賀眼科

ページ範囲:P.1251 - P.1255

文献概要

 28歳女性が3週間前からの左眼の霧視と傍中心暗点で受診した。左右眼ともに約-6Dの近視で,矯正視力は左右とも1.5であった。左眼眼底の後極部一帯に黄白色小点が散在し,フルオレセイン蛍光造影で早期から晩期まで過蛍光を呈し,インドシアニングリーン造影では一貫して低蛍光であった。これらの所見からpunctate inner choroidopathyと診断した。1か月後に左眼視力が0.1に低下した。後極部の白点が増加し,その範囲が広がっていた。プレドニゾロン内服で視力は0.7に改善し,白色病変は瘢痕化した。初診から8か月間の観察で脈絡膜新生血管は生じていない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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