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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻7号

2004年07月発行

特集 第57回日本臨床眼科学会講演集 (5)

原著

結膜血管腫を合併したCrow-Fukase症候群の1例

著者: 宮河あやこ1 尾崎弘明1 大島健司1

所属機関: 1福岡大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1267 - P.1271

文献概要

 47歳男性が10か月前からの右眼球結膜の腫瘤で受診した。約3年前に四肢に浮腫が生じ,さらに胸水が発見された。いったんは結核が疑われたが,全身に暗赤色の皮疹が出現し,生検でglomeruloid hemangiomaが確認された。全身的に髄液蛋白増加,甲状腺機能低下,肝腫大,血清蛋白異常などがあり,Crow-Fukase症候群と診断された。右球結膜の鼻側に,径1cm,有茎性で弾性軟の腫瘤があり,表面が痂皮で覆われていた。腫瘤切除を行い,病理学的にglomeruloid hemangiomaと診断された。本症候群で,皮膚と同じ血管腫が球結膜に生じた最初の報告例である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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