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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻7号

2004年07月発行

特集 第57回日本臨床眼科学会講演集 (5)

原著

シリコーンオイル注入眼のオイル貪食細胞のEDXAによる分析

著者: 岸川泰宏1 高見由美子1 北岡隆1 雨宮次生1 末松貴史2 橋本恭子2

所属機関: 1長崎大学医学部眼科学教室 2長崎大学医学部中央電子顕微鏡室

ページ範囲:P.1277 - P.1279

文献概要

 シリコーンオイルを併用して硝子体手術が行われた6眼に,シリコーンオイル抜去を行い,その際に採取された増殖膜を検索した。シリコーンオイルが眼内にあった期間は3~14か月,平均9か月であった。原疾患は,加齢黄斑変性3眼,増殖糖尿病網膜症2眼,網膜剝離1眼である。増殖膜の中の貧食細胞中の空胞にX線元素分析で,そのほとんどに珪素に相当する所見が得られた。空胞付近の細胞質にはこの所見はなかった。貧食細胞に取り込まれたシリコーンオイルは分解されずに細胞内に存在し,眼内組織に影響を与え続ける可能性があると結論される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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