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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻7号

2004年07月発行

文献概要

特集 第57回日本臨床眼科学会講演集 (5) 原著

良好な濾過胞をもつ術後50年の全層濾過手術の症例

著者: 帯刀真也1 木許賢一1 調枝聡治1 中塚和夫1

所属機関: 1大分大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1299 - P.1302

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 71歳男性と75歳男性が視力低下で受診した。1例は65年前に先天緑内障と診断された。1眼は摘出,他眼にはScheieの全層濾過手術が行われ,受診時の矯正視力は0.5であった。他の1例は58年前に不発弾が爆発し,1眼は失明し,他眼は5年後に外傷性緑内障と診断され,管錐術が行われた。受診時の矯正視力は手動弁であった。2例とも上方に濾過胞が形成され,白内障が進行していた。2例に白内障手術と眼内レンズ挿入術を行い,経過は良好である。過去の緑内障手術の具体像を知ることができた症例である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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