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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻7号

2004年07月発行

文献概要

特集 第57回日本臨床眼科学会講演集 (5) 原著

超音波水晶体乳化吸引術中の眼内灌流液と気泡発生の検討

著者: 中静裕之1 島田宏之1 荒井真司2 井上正教3 西尾充平3

所属機関: 1駿河台日本大学病院眼科 2世田谷下田総合病院眼科 3千寿製薬株式会社

ページ範囲:P.1319 - P.1323

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 超音波水晶体乳化吸引術中に前房に生じる気泡と灌流液との関係を検討した。灌流液にはオペガード(R)ネオキットを用い,その温度を10℃から5℃刻みで30℃までに設定し,37眼に手術を行った。気泡は3段階に分類した。温度が10℃のとき気泡が手術の障害になったが,15℃以上では軽度であった。実験的にも,灌流液の温度が低いほど気泡が多く発生した。灌流液が低温であると,使用時の温度上昇により空気の飽和溶解量が低下し,気泡が発生しやすくなると解釈した。本灌流液は15℃以上で保存して使用することが望ましいと結論される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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