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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻7号

2004年07月発行

臨床報告

ブロムフェナクナトリウムの白内障手術中の縮瞳抑制効果

著者: 大原國俊1 大久保彰2 宮本孝文3 宮久保寛4 禰津直久5

所属機関: 1日本医科大学眼科 2おおくぼ眼科 3明瞳眼科クリニック 4宮久保眼科 5等々力眼科

ページ範囲:P.1325 - P.1328

文献概要

 0.1%ブロムフェナクナトリウム点眼の,白内障手術中の縮瞳抑制効果を5施設が共同して検索した。超音波乳化吸引術と眼内レンズ挿入術を行った32眼を対象とした。手術の2時間前から散瞳剤を30分間隔で点眼し,1時間前から30分間隔でブロムフェナクナトリウムを点眼した。術中の灌流液にはエピネフリンを加えなかった。0.1%ジクロフェナクナトリウム点眼液を同様に使用した26眼を対照とした。手術直前,超音波乳化吸引術の終了時,手術終了時の瞳孔径を手術顕微鏡下で0.25mm単位で測定した。測定した各時点の瞳孔径には両群で有意差はなく,超音波乳化吸引術終了時と手術終了時の縮瞳率にも有意差がなかった。術前に2回点眼したブロムフェナクナトリウムの手術中の縮瞳効果はジクロフェナクナトリウムと同等であると結論される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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