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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻7号

2004年07月発行

文献概要

臨床報告

網膜硝子体手術のクリニカルパス

著者: 中村顕彦1 脇屋純子2 望月泰敬1 巣山弥生1 久保田敏昭1 宮崎美穂3

所属機関: 1国立病院長崎医療センター眼科 2門司掖済会病院眼科 3九州大学医学部眼科

ページ範囲:P.1333 - P.1340

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 網膜硝子体手術の医療チーム用クリニカルパスとして増殖糖尿病網膜症硝子体手術,網膜剝離硝子体手術,黄斑円孔手術,その他の硝子体手術,網膜剝離バックル手術の5種類のクリニカルパスを導入した。2003年1月までの1年間に,初回の網膜硝子体手術を行った患者は66名(69眼)で,クリニカルパスは69眼(100%)に使用されていた。クリニカルパス導入により術後在院日数の短縮が得られた。バリアンス(逸脱症例)は24眼(35%)に生じた。バリアンスは増殖糖尿病網膜症硝子体手術パスを用いたものが最も多く,バリアンスの原因で多かったのは硝子体出血の吸収遅延と術後眼圧上昇であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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