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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻8号

2004年08月発行

文献概要

特集 第57回日本臨床眼科学会講演集 (6) 原著

核硬度別超音波パワー上限設定を行ったオシレーション付加超音波白内障手術装置の乳化吸引効率

著者: 鈴木聡志1 谷口重雄1 西原仁1

所属機関: 1昭和大学藤が丘病院眼科

ページ範囲:P.1419 - P.1421

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 核硬度別に超音波出力の上限を設定したオシレーション付加超音波白内障手術装置(ネオソニックスTM)の核乳化吸引効率を検討した。摘出豚眼で水晶体核を吸引し,水晶体囊にカートンNTMを注入して模擬核を作製した。核の硬度はEmery-Little分類のG2またはG3とした。超音波出力はG2では15%,G3では20%とし,4分割核を上限設定作動(オン)と非作動(オフ)で乳化吸引するときの超音波作動時間と乳化吸引時間を各5回測定した。G2の模擬核での超音波作動時間の平均は,オンで17.5秒,オフで25.8秒であり,乳化吸引時間の平均は,オンで18.3秒,オフで31.3秒であった。G3の模擬核での超音波作動時間の平均は,オンで22.0秒,オフで29.0秒であり,乳化吸引時間の平均は,オンで27.0秒,オフで33.5秒であった。核硬度別に超音波出力の上限を設定した超音波白内障手術装置は,超音波作動時間と乳化吸引時間を短縮する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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