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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻8号

2004年08月発行

文献概要

特集 第57回日本臨床眼科学会講演集 (6) 原著

Retinal angiomatous proliferationに対する治療

著者: 新井恵子1 湯沢美都子1

所属機関: 1日本大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1423 - P.1428

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 Retinal angiomatous proliferation 13例16眼を治療した。男性6眼,女性10眼であり,年齢は70~86歳であった。治療として,平均3.8回の光凝固(10眼),トリアムシノロン後部テノン囊下注入(4眼),低線量放射線療法(1眼),経瞳孔温熱療法(1眼)を行った。治療後の観察期間は3~92か月(平均27か月)であった。光凝固を行った10眼ではすべて病変が中心窩外にあり,視力は6眼で改善または不変であった。病変が中心窩に達している4眼では,黄斑所見が3眼で悪化し,視力は3眼で改善または不変であった。以上の所見は,病変が中心窩外にあるときには光凝固を繰り返して行うことが有効であることを示している。病変が中心窩に達していると難治であるので,手術を含めた治療法を検討する必要がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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