icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻8号

2004年08月発行

文献概要

特集 第57回日本臨床眼科学会講演集 (6) 原著

βブロッカー点眼と防腐剤が涙液・眼表面に及ぼす影響

著者: 石岡みさき12 島崎潤2 八木幸子2 坪田一男2

所属機関: 1両国眼科クリニック 2東京歯科大学市川総合病院眼科

ページ範囲:P.1437 - P.1440

文献購入ページに移動
 βブロッカー薬である0.5%チモロール点眼薬に含まれる防腐剤塩化ベンザルコニウムが涙液と眼表面に及ぼす影響を検索した。対象は抗緑内障薬の初回投与を受ける18例で,これを2群に分け,1群には防腐剤含有,他の1群には防腐剤非含有の点眼をした。点眼開始から3か月後での涙液機能と角膜知覚には,両群間に差がなかった。フルオレセインスコアは防腐剤含有群が非含有群より高く,涙液破壊時間は点眼開始から1か月後より非含有群で延長していた。チモロール点眼では,防腐剤による角膜上皮障害の可能性に留意する必要がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?