icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻8号

2004年08月発行

文献概要

特集 第57回日本臨床眼科学会講演集 (6) 原著

混濁により摘出を要したハイドロジェル眼内レンズの2例

著者: 埜村裕也1 小松敏郎1 本山貴也1 埜村史絵1 菱田英子1 安成隆治1 上江田信彦2 若狭研一3 白木邦彦1

所属機関: 1大阪市立大学大学院医学研究科視覚病態学 2上江田眼科 3大阪市立大学医学部附属病院病理部

ページ範囲:P.1449 - P.1452

文献購入ページに移動
 ハイドロジェル眼内レンズを挿入した36例52眼中の2眼に眼内レンズの混濁と視力低下が生じた。1例は83歳女性で,両眼に白内障手術と眼内レンズ挿入を受けた。29か月後に右眼のレンズ混濁が生じた。他の1例は66歳男性で,両眼に白内障手術と眼内レンズ挿入を受けた。16か月後に右眼のレンズ混濁が生じた。2例ともレンズを摘出し,アクリル眼内レンズを挿入した。摘出した眼内レンズ表面にカルシウム塩の沈着があった。ハイドロジェルレンズ挿入眼では,この可能性のために長期間の観察が望ましい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?