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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻8号

2004年08月発行

文献概要

特集 第57回日本臨床眼科学会講演集 (6) 原著

摘出ハイドロフィリックアクリル眼内レンズ

著者: 高橋麻子1 渡辺博1 中目沙衣子1 田中康一郎1 柳川真愛1 杤久保哲男1

所属機関: 1東邦大学医学部眼科学第一講座

ページ範囲:P.1453 - P.1456

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 5症例5眼で親水性アクリル眼内レンズが混濁し,摘出した。年齢は51~69歳(平均62.8歳)であり,摘出までの期間は12~25か月(平均18.4か月)であった。全症例に糖尿病網膜症があり,汎網膜光凝固が行われていた。2症例2眼には硝子体手術,4症例では透析が行われていた。摘出した眼内レンズには光学部表面のみに大小の顆粒状の結晶があり,カルシウムとリンが元素分析で証明された。糖尿病,硝子体手術,透析は親水性アクリル眼内レンズが混濁する危険因子である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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