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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻8号

2004年08月発行

文献概要

特集 第57回日本臨床眼科学会講演集 (6) 原著

全層角膜移植術後に外傷性創離開を起こす患者背景因子

著者: 岸本修一1 天野史郎1 山上聡1 濱田直紀1

所属機関: 1東京大学医学部医学研究科眼科視覚矯正科

ページ範囲:P.1495 - P.1497

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 過去8年間に全層角膜移植術後の外傷性創離開が7例7眼に起こった。男性4例,女性3例で,年齢は23~79歳(平均51歳)であった。原疾患は円錐角膜2眼,角膜白斑2眼,水疱性角膜炎2眼,球状角膜1眼であった。4眼では受傷前の矯正視力が両眼とも0.1以下であった。創離開への処置後の最終視力は,4眼で受傷前よりも低下した。全層角膜移植術後に外傷性創離開が起こる患者側の背景因子として,両眼の視力不良,比較的若年で活動が活発である,角膜全体が菲薄な球状角膜などがあった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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