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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻8号

2004年08月発行

文献概要

特集 第57回日本臨床眼科学会講演集 (6) 原著

LASIKにおける2機種のマイクロケラトームの使用経験

著者: 田川考作1 河崎一夫2 東出朋巳3

所属機関: 1八尾総合病院眼科 2神通眼科クリニック 3金沢大学大学院医学系研究科脳医学専攻脳病態学講座光情報伝達学

ページ範囲:P.1515 - P.1517

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 2種類のケラトームでlaser in situ keratomileusis(LASIK)を155眼に行い,吸引時間,合併症,再手術などについて比較した。ケラトームはいずれもMORIA社製で,手動直進式のLSK-ONEを76眼,電動回転式のM2を79眼に用いた。合併症のうち不整なフラップはM2で有意に少なかった。フリーキャップ,ボタンホール,不完全フラップ,眼角切開,角膜上皮剝離,輪部出血,上皮迷入,再手術については,両者間に有意差がなかった。吸引時間は,LSK-ONEが24.5±19.8秒,M2が26.1±5.8秒で,両者間に有意差がなかったが,前者のほうがばらつきが大きかった。LSK-ONEに比べ,M2は熟練を要せずに安定して使用できると判断された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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