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特集 第57回日本臨床眼科学会講演集 (6) 特別レポート
有効なロービジョン者(児)の支援のために
著者: 田淵昭雄1 山田信也2 田中憲児3 山田敏夫4 花田妙子5 山縣祥隆6
所属機関: 1川崎医科大学 2国立函館視力障害センター 3眼科田中クリニック 4大島眼科病院 5熊本大学 6兵庫医科大学
ページ範囲:P.1548 - P.1563
文献購入ページに移動ロービジョンケア(以下,ケア)は最近の眼科臨床のなかでも欠かせない領域になってきている。これまで治療不可能であったロービジョンに至る眼疾患,特に網膜硝子体疾患に対する積極的なチャレンジなど,新しい治療は眼科医にとって極めて魅力あるものである。眼科医は単に障害された視覚が改善されることのみに自己満足しているのではなく,そのことによって障害者(児)の生活の質(quality of life:QOL)の向上につながること,さらに,これらの新しいチャレンジにもかかわらずロービジョンに陥る者や児に対しても責任をもって対処しなければならないことにも理解が深まってきている。
日本臨床眼科学会においてもケアに関する演題が多くなり,本シンポジウムにおいても日常診療でのケア導入を開始したり,これから始めようと考えている施設から多くの参加者があった。
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