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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻8号

2004年08月発行

文献概要

臨床報告

ぶどう膜炎に続発した緑内障の手術治療成績

著者: 岡田康平1 木内良明1 伊東奈美1 斉藤喜博1 中島正之2 池田恒彦2 湯浅武之助3

所属機関: 1国立病院大阪医療センター眼科 2大阪医科大学附属病院眼科 3ゆあさ眼科医院

ページ範囲:P.1573 - P.1577

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 ぶどう膜炎に続発した緑内障24例30眼に手術を行った。原因疾患は,ベーチェット病6眼,サルコイドーシス4眼,原田病4眼,原因不明16眼である。術式は,すべてマイトマイシンC併用線維柱帯切除術である。目標眼圧を21mmHg以下とし,生命表を用いて検討した結果,生存率は術後24か月で81.6%であり,15mmHg以下としたときは34.7%であった。ぶどう膜炎の病型,同時に行った白内障手術の有無,副腎皮質ステロイド薬の有無は手術の成績に無関係であった。以上,マイトマイシンCを併用しても,線維柱帯切除術後の眼圧調整率は時間とともに低下し,15mmHg以下に維持できる確率は低かった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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