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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻9号

2004年09月発行

文献概要

連載 眼の遺伝病61

RP1遺伝子異常と網膜変性(1)

著者: 川村后幸1 和田裕子1 田中憲児2 玉井信1

所属機関: 1東北大学医学部眼科学教室 2眼科田中

ページ範囲:P.1624 - P.1626

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 RP1遺伝子は,1999年に常染色体優性網膜色素変性(ADRP)の原因遺伝子として報告された。この遺伝子は4エクソンからなり,2,156個のアミノ酸をコードしている。RP1遺伝子は,視細胞の代謝,発達に重要な働きをすると考えられている。原因遺伝子異常はエクソン4に集中し,さらにmissense変異では病気の原因遺伝子異常にならないという特徴がある。またArg677Stop変異は,海外ではロドプシン遺伝子のPro347Leu変異,Pro23His変異についで高頻度の変異である。

 今回筆者らは,96家系のADRPについて,RP1遺伝子すべてのエクソンを用いてスクリーニングし,2336~2337delCT変異を一家系に認めたので報告する1)。また,96人の遺伝子変異のスクリーニングの結果も併せて報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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