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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻9号

2004年09月発行

文献概要

特集 第57回日本臨床眼科学会講演集 (7) 原著

拡大読書器使用状況の追跡調査

著者: 国松志保1 加藤聡1 鷲見泉1 北澤万里子1 田村めぐみ1 三嶋明香1 落合眞紀子1 新家眞1

所属機関: 1東京大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1667 - P.1671

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 目的:ビデオカメラを内蔵した拡大読書器の使用状況を追跡調査した。対象と方法:過去16か月間に眼科ロービジョン外来を受診した92例のうち,拡大読書器を購入した29名を対象とし,電話によるアンケート調査を実施した。結果:28名から回答が得られた。24名(86%)が拡大読書器を実際に使用していた。内訳は,男17名,女7名であり,年齢は42~92歳,平均69歳で,優位眼視力は0.02から0.5であった。20名(84%)がカラー機能を使用していた。視力障害の原因は,黄斑変性(29%),糖尿病網膜症(21%),緑内障(21%)などであった。結論:拡大読書器は,視力障害者の生活不自由度の改善に有用であるが,購入後のサポートが必要である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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