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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻9号

2004年09月発行

文献概要

特集 第57回日本臨床眼科学会講演集 (7) 原著

Leber特発性星芒状視神経網膜炎の臨床経過

著者: 池田史子1 大谷倫裕1 岸章治1

所属機関: 1群馬大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1705 - P.1709

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 64歳男性が2日前に右眼視力低下を自覚して受診した。矯正視力は右0.3,左1.5であった。右眼の視神経乳頭が発赤・腫脹し,軟性白斑と出血がその周囲にあった。光干渉断層計(OCT)で,中心窩に網膜剝離,乳頭黄斑間に網膜外層の膨化があった。フルオレセインとインドシアニングリーン蛍光造影で乳頭に色素漏出があったが,網膜血管と黄斑部には異常所見がなかった。3週後の中心窩剝離と網膜外層膨化の吸収に伴い,星芒状白斑が出現し,特発性星芒状視神経網膜炎(Leber)と診断した。視力は1.0に改善した。視神経乳頭からの強い漏出が黄斑浮腫と中心窩剝離の原因であると推定した。星芒状白斑は黄斑浮腫の吸収過程で出現した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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