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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻9号

2004年09月発行

文献概要

特集 第57回日本臨床眼科学会講演集 (7) 原著

びまん性黄斑浮腫の治療後早期の形態変化

著者: 小暮朗子1 大越貴志子1 小暮俊介1 草野良明1 安田明弘1 山口達夫1 岸章治2

所属機関: 1聖路加国際病院眼科 2群馬大学医学部眼科

ページ範囲:P.1723 - P.1728

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 24眼の黄斑浮腫の治療開始後早期の形態変化を検索した。原疾患は糖尿病黄斑浮腫14眼,網膜静脈分枝閉塞症5眼,網膜中心静脈閉塞症5眼である。検索には光干渉断層計(optical coherence tomography:OCT)3000を用い,Retinal Thickness/Volume Changeで解析した。黄斑浮腫の形態変化には4型があった。黄斑での径3mmの浮腫の厚さが40μm以上減少する中心窩陥凹型9眼,浮腫が40μm以上増加する中心窩突出型2眼,黄斑での径6mmの範囲の浮腫全体が軽減するびまん減少型6眼,浮腫の増減が混在する混合型7眼がそれである。黄斑浮腫の治癒過程にはさまざまな形態変化が生じると結論される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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