文献詳細
文献概要
特集 第57回日本臨床眼科学会講演集 (7) 原著
虚血性視神経症の治療成績
著者: 柳橋さつき1 佐藤章子1
所属機関: 1大館市立総合病院眼科
ページ範囲:P.1743 - P.1747
文献購入ページに移動 過去7年間の虚血性視神経症の自験例14例16眼を検索した。男7例,女7例で,2例が両眼に発症した。年齢は58~84歳,平均69歳であった。15眼に対し,副腎皮質ステロイド薬と循環改善薬の全身投与,星状神経節ブロックを単独または併用した。視力は9眼(56%)で改善し,7眼(44%)で不変であった。初診時の視野は水平半盲10眼,傍中心暗点3眼,中心暗点2眼などであり,複数回視野検査ができた14眼での視野の転帰は,改善6眼,不変4眼,悪化4眼であった。虚血性視神経症は,薬物などでの治療により,視力,視野が改善することがある。
掲載誌情報