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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻9号

2004年09月発行

文献概要

特集 第57回日本臨床眼科学会講演集 (7) 原著

切迫型網膜中心静脈閉塞症様所見を伴う網膜上膜の手術予後

著者: 荻野哲男1 竹田宗泰1 今泉寛子1 奥芝詩子1 宮野良子1

所属機関: 1市立札幌病院眼科

ページ範囲:P.1763 - P.1767

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 過去3年間に硝子体手術を行った特発性網膜上膜216眼のうち,網膜静脈にびまん性の蛇行・拡張,すなわち切迫型網膜中心静脈閉塞症様の変化がある20眼の診療録を検索した。手術により視力が2段階以上改善したのは5眼(25%)のみであった。網膜上膜への硝子体手術では概して良好な術後視力が得られるが,網膜血管の変形または蛇行が合併していると予後が不良になりがちである。切迫型網膜中心静脈閉塞症様の変化を伴う網膜上膜では,蛍光眼底造影で黄斑部に色素漏出がなくても,手術適応の決定を慎重にする必要がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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