icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻9号

2004年09月発行

文献概要

特集 第57回日本臨床眼科学会講演集 (7) 原著

エキシマレーザー屈折矯正手術laser epithelial keratomileusisの臨床経過

著者: 松井敬子12 田口浩司1 水澤志保子1 山中昭夫1

所属機関: 1神戸海星病院眼科 2神戸大学大学院医学系研究科医科学専攻器官治療医学講座眼科学

ページ範囲:P.1779 - P.1783

文献購入ページに移動
 35眼にlaser epithelial keratomileusis(LASEK)による屈折矯正手術を行った。術前の球面屈折度は -1.25Dから-11.50D,平均-5.77D±2.31Dであった。術後31眼(89%)で1.0以上の裸眼視力を得た。平均球面屈折度は,術後1週間で+0.43D,1か月で+0.50D,3か月で+0.19D,6か月で-0.11Dであった。1眼に上皮フラップ遊離が生じた以外には重篤な術中合併症はなかった。術後に角膜上皮下混濁が22眼(63%)に生じ,そのうち4眼(11%)が一過性に再近視化した。LASEKは術中の合併症が少なく,良好な裸眼視力が得られるが,上皮下混濁が高率に起こるなどの問題点がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?