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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻9号

2004年09月発行

文献概要

特集 第57回日本臨床眼科学会講演集 (7) 原著

黄斑剝離を伴う裂孔原性網膜剝離に対する硝子体手術と強膜内陥術の成績

著者: 松野員寿1 尾﨏雅博1 岡野正1 臼井正彦2

所属機関: 1東京医科大学霞ヶ浦病院眼科 2東京医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1803 - P.1806

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 黄斑剝離を伴う裂孔原性網膜剝離166眼について,硝子体手術と強膜内陥術の成績を比較した。72眼には初回手術として硝子体手術を行い,94眼には強膜内陥術を行った。初回手術で,硝子体手術群では58眼(81%),強膜内陥術群では86眼(91%)で復位が得られた。最終復位率は,それぞれ86%,94%であった。術後の最終視力は,硝子体手術群では改善74%,不変19%,悪化7%であり,強膜内陥術群では改善88%,不変9%,悪化3%であった。復位率と視力改善については両群ともほぼ同様であったが,術後の最高視力に達するまでの期間は,硝子体手術群では7.4±5.3か月,強膜内陥術群では4.2±2.6か月であり,有意差があった(p=0.005)。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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