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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻9号

2004年09月発行

文献概要

臨床報告

当院における糖尿病黄斑浮腫に対する硝子体手術成績

著者: 岩間大輔1 宮本秀樹1 柴宏治1 廣崎嘉紀1

所属機関: 1市立岸和田市民病院眼科

ページ範囲:P.1831 - P.1836

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 糖尿病黄斑浮腫15例20眼に対して硝子体手術を行った。18眼には白内障手術を併用した。後部硝子体剝離があるか,または未剝離で視力が0.4以下の11眼には内境界膜剝離を行った。12~19(平均14)か月の経過観察を行い,最終視力は改善が10眼,不変が8眼,悪化が2眼であった。内境界膜剝離を行った11眼では,改善が5眼,不変が5眼,悪化が1眼であった。蛍光眼底造影で後極部の色素漏出は13眼(65%)で軽減し,内境界膜剝離群では9眼(82%)で軽減した。重篤な術後合併症はなかった。糖尿病黄斑浮腫に対して硝子体手術が有効であり,症例によっては内境界膜剝離が奏効すると結論される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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