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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科58巻9号

2004年09月発行

文献概要

臨床報告

光干渉断層計およびスキャニングレーザーポラリメータ(GDx VCC)による神経線維層厚測定の比較

著者: 樋田太郎1 岩尾圭一郎1 佐藤修司1 岩切亮1 小林かおり1 小林博1

所属機関: 1佐賀大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1837 - P.1842

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 光干渉断層計(OCT3000)およびスキャニングレーザーポラリメータ(GDx VCC)を用いて健常眼(52眼)および緑内障眼(31眼)の視神経乳頭周囲の網膜神経線維層厚を測定し,比較検討を行った。OCTおよびGDxの測定結果は,健常眼の全周平均厚が97.3μm,56.78μm,緑内障眼では64.2μm,44.82μmであった。すべての測定項目でOCTはGDxより高い値を示した。また,すべての測定項目でOCTおよびGDxの測定値間に有意な相関があった。健常眼および緑内障眼での全周平均厚の変動係数は,それぞれOCTで5.5%,9.4%,GDxで2.8%,3.7%であった。すべての測定項目でGDxが有意に良好な再現性を示した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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