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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻1号

2005年01月発行

臨床報告 カラー臨床報告

ハイドロジェル(MIRAgel(R))を使用した網膜剝離手術の術後晩期合併症とその発症頻度についての検討

著者: 星野健1 松原孝1 福島伊知郎1 福地俊雄1 桐山直子1 藤関義人1 河原澄枝1 高橋寛二1 緒方奈保子1 西村哲哉1 宇山昌延1 松村美代1

所属機関: 1関西医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.47 - P.53

文献概要

ハイドロジェル(MIRAgel(R))を使って網膜剝離に対する強膜内陥手術を行い,その後にバックル抜去が必要になった38例39眼を検討した。患者の年齢は21~78(平均51)歳であり,男女差はなかった。バックル除去は結膜隆起,充血,眼球運動障害,複視などの出現,または定期診察で眼底所見が悪化した時点で行われた。網膜下に露出した1眼を除く38眼でバックル抜去が可能であった。網膜剝離手術からバックル摘出までの期間は6~15(平均10.7)年であり,近年は増加傾向にある。ハイドロジェルを使用した網膜剝離手術で,合併症の発症率は約6.1%であった。ハイドロジェルは1995年に製造が中止されたが,その合併症についてはなお注意が必要である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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