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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻1号

2005年01月発行

文献概要

臨床報告

眼窩リンパ増殖疾患の検討

著者: 漆崎教眞1 高比良雅之1 杉山和久1

所属機関: 1金沢大学大学院医学系研究科脳医科学専攻光情報伝達学

ページ範囲:P.65 - P.69

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過去6年6か月間に経験した眼窩腫瘍65症例中24例が眼窩リンパ増殖疾患であった。粘膜関連リンパ組織型辺縁帯B細胞リンパ腫(MALTリンパ腫)15例(63%),リンパ組織過形成5例(20%),びまん性大細胞型B細胞リンパ腫4例(17%)である。びまん性大細胞型B細胞リンパ腫はすべて放射線照射と化学療法で寛解した。腫瘍を全摘出した眼窩MALTリンパ腫5例中1例と粘膜MALTリンパ腫4例中2例では局所再発し,放射線照射または抗CD20抗体療法で寛解した。眼窩MALTリンパ腫では全摘出術が治療の選択肢であるが,粘膜発症例では再発率が高い可能性がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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