icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻1号

2005年01月発行

文献概要

臨床報告

繰り返す脳卒中様発作に片眼性視神経乳頭炎を合併した小児の1例

著者: 海日瀚1 新明康弘1 新田卓也1 須藤章2 加瀬学3 大野重昭1

所属機関: 1北海道大学大学院医学研究科病態制御学専攻感覚器病学講座視覚器病学分野 2北海道大学大学院医学研究科病態制御学専攻生殖発達医学講座小児科学分野 3手稲渓仁会病院眼科

ページ範囲:P.77 - P.82

文献購入ページに移動
11歳女児に意識消失発作があり,一過性の右手の麻痺と失語症が起こった。5か月後に左半身から始まる痙攣と全身癲癇発作があり,血管造影で右内頸動脈の一過性狭窄が同定された。2週間後に右視力低下が突発し手動弁になった。視神経乳頭炎と診断し,ステロイドパルス療法で視力は徐々に回復した。その6か月後に3度目の全身発作があり,直後に右視神経炎が再発した。さらに1年後に左同名半盲の発作が起こった。脳血管の一過性攣縮が頻発する脳卒中様発作の原因であると推定された。本症例では自己免疫異常が推測されたが証明はできなかった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら