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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻10号

2005年10月発行

文献概要

連載 今月の話題

網膜色素変性と緑内障の類似性

著者: 大黒浩1 横井由美子1 石川太1 大黒幾代1

所属機関: 1弘前大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1655 - P.1657

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眼科領域において遺伝性網膜変性の代表疾患である網膜色素変性と,眼圧依存および非依存因子により発症する緑内障は,臨床的にも病態生理学的にもまったく異なる疾患として扱われてきた。しかし最近の多くの病態研究によれば,網膜色素変性および緑内障はそれぞれの標的細胞である網膜視細胞および網膜神経節細胞がアポトーシスという共通の病的メカニズムで死滅することが明らかになり,両疾患に共通点のあることがわかってきた。したがって網膜神経細胞のアポトーシスを抑制することは,両疾患に対する新たな治療法になりうる可能性を秘めている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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