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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻10号

2005年10月発行

特集 第58回日本臨床眼科学会講演集 (8)

学会原著

ベーチェット病患者を対象とした抗TNFα抗体の前期第Ⅱ相臨床試験成績

著者: 中村聡17 堀貞夫2 島川眞知子2 望月學3 杉田直3 川島秀俊4 上野聰樹5 大野重昭6

所属機関: 1横浜市立大学医学部眼科学教室 2東京女子医科大学医学部眼科学教室 3東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科眼科学分野 4東京大学大学院医学系研究科眼科学 5聖マリアンナ医科大学眼科学教室 6北海道大学大学院医学研究科視覚器病学 7吉野町眼科

ページ範囲:P.1685 - P.1689

文献概要

目的:ベーチェット病でのぶどう膜炎に対して投与したインフリキシマブの前期第Ⅱ相臨床試験の報告。対象と方法:免疫抑制薬が奏効せず,ぶどう膜炎発作を繰り返すべーチェット病難治例13症例に,インフリキシマブを10週の間に4回点滴投与した。1回の投与量は5mgまたは10mg/kgとした。結果:眼発作の回数が有意に減少し視力が改善した。下痢と嘔気が頻度の高い副作用であり,感染症や自己抗体の出現があった。結論:ヒト-マウスキメラ型抗TNFαであるインフリキシマブの全身投与が,ベーチェット病でのぶどう膜炎に奏効する可能性がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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