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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻10号

2005年10月発行

文献概要

特集 第58回日本臨床眼科学会講演集 (8) 学会原著

コルヒチンにより血清中CK上昇を認めたベーチェット病の6例

著者: 高本光子1 蕪城俊克2 吉田淳1 沼賀二郎1 藤野雄次郎3 川島秀俊4

所属機関: 1東京都老人医療センター眼科 2東京大学医学部眼科学教室 3東京厚生年金病院眼科 4さいたま赤十字病院眼科

ページ範囲:P.1691 - P.1694

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目的:コルヒチン投与で血清クレアチンホスホキナーゼ(creatine phosphokinase:CK)値が上昇したべーチェット病6例の報告。症例:ベーチェット病6例の内訳は,完全型4例と不全型2例で,年齢は28~64歳,平均44歳であり,男性5例と女性1例であった。全例がコルヒチン1mgを内服中で,5例がシクロスポリンを併用し,2例に抗TNFα抗体の使用歴があった。結果:自覚症状として筋力低下,筋肉痛,痺れ,体重減少などが生じ,同じ時期にCK値が著しく上昇していた。自覚症状はミオパチーであると解釈された。コルヒチンを減量または中止した数週後に,自覚症状は改善し,CK値は低下した。結論:ベーチェット病に対するコルヒチン投与でミオパチーが生じることがある。投与中は自覚症状についての問診と定期的な血液検査が望ましい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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