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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻10号

2005年10月発行

文献概要

特集 第58回日本臨床眼科学会講演集 (8) 学会原著

結膜弛緩症による流涙症への球結膜固定術の検討

著者: 井之川宗右1 栗原秀行1

所属機関: 1栗原眼科病院

ページ範囲:P.1715 - P.1717

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流涙の原因が結膜弛緩症に基づく症例があると考え,流涙症を訴え,涙液分泌量が正常もしくは減少しており,鼻涙管が正常に機能している患者のうち点眼により改善のみられない5例5眼に対し,下方結膜を伸展しナイロン糸で3方向を強膜に固定する方法を施行した。全例で術後の涙液メニスカスは正常化し,5眼中4眼で流涙の症状は改善された。手術侵襲や今後の手術への影響を考えると,結膜弛緩症手術の第一選択として結膜固定術は最適であると思われるが,長期経過では効果が不十分である可能性が考えられる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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