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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻10号

2005年10月発行

文献概要

特集 第58回日本臨床眼科学会講演集 (8) 学会原著

Sheathotomy術後ごく早期から視力が改善した網膜静脈分枝閉塞症の1例

著者: 多鹿三和子1 目加田篤1 関井英一郎1 瀧畑幸功1 岡田明1

所属機関: 1滋賀医科大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1743 - P.1748

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目的:動静脈交叉部鞘切開術が奏効した網膜静脈分枝閉塞症症例の報告。症例:72歳女性が6か月前からの左眼視力低下で受診した。左眼に下耳側の網膜静脈分枝閉塞症があり,矯正視力は0.09であった。1か月後に動静脈交叉部鞘切開術を行った。その8時間後の眼底写真で交叉部近位の静脈に血流増加があり,蛍光眼底造影で静脈充盈遅延が改善していた。視力は,1週後0.6,6週後0.8,10週後1.0,6か月後1.2であった。結論:網膜静脈分枝閉塞症に対し,動静脈交叉部鞘切開術が著効を示すことがある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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