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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻10号

2005年10月発行

文献概要

特集 第58回日本臨床眼科学会講演集 (8) 学会原著

視神経萎縮で発見された神経梅毒の1例

著者: 照屋健一1 新井三樹1 山川良治1

所属機関: 1久留米大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1749 - P.1753

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37歳男性に羞明が生じ,2か月後に受診した。矯正視力は右0.4,左0.8で,両眼に視神経萎縮と高度の視野狭窄があった。頭部と副鼻腔の画像検査で異常はなかった。その8か月後に視力が右0.06,左0.04に低下した。血清と髄液TPHAが強陽性であり,髄液に細胞増加があった。神経梅毒による視神経症と診断し,ペニシリン大量投与とプレドニゾロン内服を行った。視機能障害が進行し,治療開始から1年後に両眼とも手動弁になった。経過中に眼以外の神経症状はなかった。神経梅毒が視神経萎縮として発症した1例である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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